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「ケータイ文化」誕生の背景と課題

これは私の卒論(2007年)の一部である。



はじめに
 携帯電話は今、通話だけではなく多目的な機能を持つようになってきた。ここ数年で、携帯電話の進化に伴い、ビジネスマンだけではなく、小学生や高齢者にまで携帯電話は広がり始めてきた。携帯電話を持ち始めた理由や使い方は人それぞれではあるが、少なからず携帯電話は多くの人々の生活に様々な影響を与え、いろいろな分野で活用され、新しい文化を生み出す道具として存在している。すでに、携帯電話を手放せない人も増えているが、携帯電話は安全や便利だけを生み出しているわけではなく、危険なことも多く報道されており、今後、特に小中学生への影響を考慮しながら使用方法を、考える必要がある。また、携帯電話各社が様々なサービスを展開しており、番号ポータビリティ制度が始まってから、どのように変化していくのかも気になるところである。  そこで本論文では、携帯電話が生み出した文化を「ケータイ文化」として、人や社会と携帯電話の相互関係を考察する。まず、携帯電話がどのように進化を遂げ、その進化と共に携帯電話を支持してきたユーザー像を様々な視点から分析する。また、携帯電話が起こした出来事などを取り上げ、携帯電話によって変化した人間関係や今後の携帯電話像を考慮に入れながら、携帯電話が人々のために何の目的を持って存在しているのかを再確認したい。

まとめ
 携帯電話は通話だけではなく、インターネットもできるようになり、ワン切り(一度だけコールしてすぐに電話を切ること)、出会い系サイト、料金の不正請求に関する被害が出てくるようになった。子供から高齢者まで携帯電話のユーザーが増え続けていて、着信履歴に残った電話番号にかけ直して、架空の料金請求の被害に遭う場合も、出会い系サイトで知り合った人に気軽な気持ちで会って、恐喝や暴行される場合も、自分は被害に遭わないという先入観を持って生じた被害である。また、携帯電話を利用したいじめも起きているが、携帯電話を持っている子供達には、加害者にも被害者にもならないように、学校は対処しなければならない。子供の頃からすでに、身近な存在となってきた携帯電話であるがゆえに、学校だけではなく、親のマナーも大きく影響することを再認識する必要があるだろう。そのためにも、親と学校が協力した情報倫理教育が急務なのである。

おわりに
 今回、本論文を制作する中で、人や社会が携帯電話に与えた影響よりも、携帯電話が人や社会に与えた影響の方が大きいことが分かった。携帯電話は、携帯電話が登場し始めたときとは違い、一人一人によって携帯電話の価値は異なり、携帯電話の使い方次第で、自由になることも束縛されることにもなる道具である。健全な「ケータイ文化」を育成していくためには、機能の追加に追われるのではなく、あくまでも「人間のための携帯電話」とは何なのか、を追求していかなければ輝かしい「ケータイ文化」の将来を見越すことはできないであろう。